遊休農地の活用【オキコウ・ファーム4期目】

3年生ジオパーク探究の授業では、「陸の豊かさを守り、使う」というテーマで農作物と木の2つの切り口から活用のあり方を考え、実践していきます。

農作物の切り口では、遊休農地を使い、付加価値のある甘いサツマイモづくりに取り組んでいます。今年で4年目となるオキコウ・ファームでは紅はるか300本を栽培しています。
サツマイモ農家の正木氏にご指導いただき、栽培だけで終わらず、収穫後販売し、収入になるまでを体験していきます。

肥料として、サツマイモの保管時に使用したもみ殻、津戸地区で塩蔵わかめ等に加工する際にでる廃棄部分、ホテルMIYABIさんで使用されているペレットストーブの灰を使用しています。たくさんの方々にご協力いただき、町内にある未利用資源の活用に取り組んでいます。

後ろ姿 畝づくり 苗植え


特定外来生物オオキンケイギクの防除と活用

卒業生が隠岐ジオパーク研究の活動でオオキンケイギクの防除に取り組んだことをきっかけに、外来生物の学習だけでなく、抜き取り作業も継続して行っています。今年は東郷川沿いを環境省隠岐管理官事務所、(一社)隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の方々と一緒に抜き取り作業を行いました。地区の方も参加され、例年に比べ大量のオオキンケイギクを抜き取ることができました。
ジオパーク探究では、法律上運搬等が禁止される、タネや根以外の部分を活用できないかと考え、次の2つに取り組んでいます。

・オオキンケイギクを判別できるしおりとして活用
 卒業生が考案したしおりを作成し、一人でも多くの人が判別できるようにします
・畑の堆肥として活用
 畑の一角にコンポストを作成し、栄養として土に還元することで、焼却処分の量を減らし、資源の循環を目指します

外来種講座では、環境省隠岐管理官事務所の方からそもそも外来種とは何か、なぜ抜き取り作業をするのかお話していただきました。またオオキンケイギクの防除に取り組んでいた、卒業生の髙梨起さんが動画で出演し、岡山のオオキンケイギクの現状や進学先での様子を話してくれました。

オオキンケイギク抜き取り コンポスト 卒業生との交流 しおりづくり